seleniumとChromeドライバーでブラウザを開くまでの手順

seleniumとChromeドライバーを使ってブラウザを自動的に立ち上げるまでの手順です。
コードはnode.jsで記述しています。
Macユーザーを対象としていますが、大枠の流れはWindowsでも変わりません。
node.jsのインストール
以下のサイトから、OSに合ったnode.jsのインストーラをダウンロードします。
https://nodejs.org/en/download
ダウンロードしたインストーラを実行して、node.jsをインストールしてください。
(使用済みのインストーラはゴミ箱に入れてOK)
phythonのインストール
以下のサイトから、最新版のpythonをダウンロードします。
https://www.python.org/downloads
ダウンロードしたインストーラを実行して、pythonのインストールを完了してください。
(使用済みのインストーラはゴミ箱に入れてOK)
seleniumのインストール
ターミナルを開きます。
Macでのターミナルの開き方はこちらを参照してください。
ターミナルにて、以下のコマンドを入力します。
curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py
python3 get-pip.py
エラー出てないことを確認して、以下のコマンドを入力します。
python3 -m pip install selenium
エラーが出てないことを確認します。
Chrome driverのインストール
こちらのページを参考に、chrome-driverをインストールしてください。
ダウンロードフォルダに、以下のようなchromedriverファイル(黒いアイコン)がダウンロードされていれば完了です。
動作環境の構築
ターミナルから以下のコマンドを入力し、セレニウムを動かすフォルダを作成します。
mkdir Desktop/selenium
※上記例ではデスクトップに「selenium」フォルダを作成していますが、お好みの場所で問題ありません。
先ほどダウンロードしたchoromedriverを、Desktopに作成したseleniumのフォルダーにドラッグ&ドロップで移動させてください。
(LICENCE.choromedriverは移動不要です。)
ターミナルにて、以下のコマンドを入力し、作業フォルダ(selenium)に移動します。
cd Desktop/selenium/
さらにターミナルにて、以下のコマンドを実行します。
npm init -y
npm install selenium-webdriver chromedriver
node.jsスクリプトの作成と実行
以下のコードをコピペして、ファイル名を「test.js」として保存してください。
const { Builder } = require('selenium-webdriver');
(async function openGoogle() {
// ドライバーの作成
const driver = await new Builder().forBrowser('chrome').build();
try {
// Googleのページを開く
await driver.get('https://www.google.co.jp/');
console.log('Googleのページを開きました');
// 3秒待機(画面確認用)
await driver.sleep(3000);
} catch (error) {
console.error('エラー発生:', error);
} finally {
// ドライバー終了
await driver.quit();
}
})();
ファイルの保存先は、先ほど作成した作業フォルダ(selenium)にしてください。
(choromedriverとtest.jsが同じフォルダに存在するようにしてください。)
以下のコマンドを実行します。
node test.js
- Chromeが立ち上がる
- https://www.google.co.jp/ が表示される
- 3秒後にブラウザが自動で閉じる
- コンソールに「Googleのページを開きました」と表示される
という動作をすれば成功です。