WordPressの管理画面しか使えない状況で、データベースをダンプする方法(Adminer活用)
この方法が役立つケース
WordPressの引っ越しや保全作業を行う際、サーバーに制限があり、通常の方法でデータベースを取得できないことがあります。
たとえば、以下のような状況です。
- サーバーの phpMyAdmin にログインできない
- SSHが使えない
- WordPressやPHPのバージョンが古く、
プラグインの新規インストールができない - 管理画面で「予期しないエラーが発生しました」と表示される
- それでも WordPressの管理画面自体にはログインできる
- サーバーファイル一式(FTPなど)は取得できている
このような場合、
「もうデータベースは諦めるしかないのでは?」
と思いがちですが、Adminerという単体PHPツールを一時的に使うことで、DBを丸ごとダンプできるケースがあります。
Adminerとは?
Adminerは、PHPファイル1つだけで動作するデータベース管理ツールです。
- インストール不要
- WordPressに依存しない
- phpMyAdminが使えない環境でも動作することが多い
そのため、「最後の手段」として非常に有効です。
この方法の全体像
作業の流れはシンプルです。
- Adminer(PHPファイル1つ)をサーバーに一時アップロード
- ブラウザからAdminerにアクセス
- WordPressが使っているDBにログイン
- データベースをSQL形式でエクスポート
- 作業完了後、必ずAdminerを削除
※ 最後に削除する点がとても重要です(セキュリティ上)
事前に必要なもの
以下は、wp-config.php から確認できます。
- データベース名(DB_NAME)
- データベースユーザー名(DB_USER)
- データベースパスワード(DB_PASSWORD)
- DBホスト(DB_HOST)
- テーブルプレフィックス(例:
wp_、main_など)
サーバーファイル一式を取得できている場合、
この情報はほぼ確実に手元にあります。
手順① Adminerをサーバーにアップロードする
Adminerは PHPファイル1つ です。
こちらの公式サイトからダウンロードしてください。
https://www.adminer.org/ja/
アップロード場所の例
public_html/直下- または推測されにくい名前・場所
例:public_html/backup_7f3a9c.php
※ セキュリティの観点から、adminer.php という分かりやすい名前は避けるのがおすすめです。
手順② ブラウザからAdminerにアクセス
アップロードしたファイルに直接アクセスします。
例:https://example.com/backup_7f3a9c.php
Adminerのログイン画面が表示されれば成功です。
手順③ データベースにログイン
Adminerのログイン画面で、以下を入力します。
- System:MySQL(通常はこれでOK)
- Server:DB_HOST
- Username:DB_USER
- Password:DB_PASSWORD
- Database:DB_NAME
ログインできれば、WordPressが使っているDBに直接アクセスできます。
手順④ データベースをエクスポート(ダンプ)
Adminer内で「Export」を選択し、以下の設定で実行します。
- Format:SQL
- Tables:すべて
- Data:含める
- Drop:有効(DROP TABLEを含める)
- Output:ダウンロード
実行すると、.sql ファイルがダウンロードされます。
これが WordPress の完全なデータベースダンプです。
手順⑤ 作業後は必ず削除する(重要)
データベースのダウンロードが完了したら、
- AdminerのPHPファイルを必ず削除
してください。
Adminerを置いたままにすると、
第三者にデータベースへアクセスされるリスクがあります。
