GA4設定のタグでは、配信トリガーとして「初期化」が推奨されています。
ただ、GA4が使われ始めた2020年あたりでは、配信トリガーとして「ページビュー」を選択するように解説している記事などが多く見られました。
「初期化」と「ページビュー」では配信のタイミングに違いがありますが、ほとんどのサイトではどちらに設定しても困ることはありません。
違いが発生するのは、page_viewをトリガーとして設定しているイベントがある場合です。
※購入完了(purchase)イベントなど、サンクスページのページビューをトリガーとしているイベントなどが含まれます。
配信の順序
「同意の初期化」、「初期化」、「ページビュー」は、以下のような順序で発生します。
同意の初期化とは、「GDPRへの情報収集の同意」のような、メインコンテンツより先に表示される画面のことです。
違いが出ない場合
「ブログを立ち上げたので、アクセス数を表示したい」
「どの箇所がクリックされているか、クリックイベントを取得したい」
このような目的でGA4を導入している場合、「初期化」と「ページビュー」のどちらをGA4の設定タグのトリガーに選んでも、取得できる情報に違いはありません。
ページが表示されてからでないと、ボタンのクリックやフォームの送信といった行動はすることができません。
そのため、必ずページビュー→イベントというタイミングの同期が取れるからです。
違いが出る場合
購入完了(purchase)イベントなど、サンクスページのページビューをトリガーとしているイベントなどを、イベントタグを使ってページに埋め込みます。
このようなページで、ページビューとGA4の配信トリガーに設定してしまうと、GA4の読み込みと購入イベントの発生順序に整合性が取れなくなります。
その結果、「session_startなどのパラメーターが、購入イベント発生時に認識できない」などの不具合が起こります。
データの取得がうまくできないと、分析画面では(not set)と表示されます。
(not set)が入ってしまっている場合は、GA4タグの配信タイミングについて見直してみてください。