SEOの調査ツールとして最も有名と言っても良いahrefsですが、海外のサイトということもあり、SEOにある程度知識のある人でないと有効使えないデータもあります。
この記事では、KD(Keyword Difficulty)の算出方法や活用方法を、
ahrefs公式サイトの
Ahrefs’ SEO Metrics: What They Mean and How to Use Them
(SEOメトリクス その意味と活用法)
を引用してお伝えします。
KD(Keyword Difficulty)の算出方法
KDは検索結果1ページまでに入る難易度を表しています。
0-100まであり、数字が大きくなると難易度が高くなります。
Difficultyの算出方法は、検索結果の上位10ページがもらっているリンク数から算出されています。(正確には、リンクされているドメイン数)
We calculate the Ahrefs KD score by taking a weighted average of the number of linking domains to the current top-10 ranking pages and then plotting the result on a logarithmic scale from 0 to 100.
It doesn’t take into account any other variables whatsoever.
The resulting number, therefore, provides a reasonable estimation as to how many referring domains are needed to rank somewhere in the top 10 for your chosen keyword.
AhrefsのKDスコアは、現在のトップ10ランキングページへのリンクドメイン数の加重平均をとり、その結果を0から100までの対数スケールでプロットすることで算出しています。
その他の変数は一切考慮されていません。
結果として得られる数字は、あなたが選んだキーワードでトップ10のどこかにランクインするために必要な参照ドメインの数を合理的に推定することができます。
検索上位10ページそれぞれが大量のリンクをもらっている場合、Difficultyが高くなります。
逆にリンクの数が少ないと、Difficultyは低くなります。
検索難易度(KD)の数値が意味すること
ahrefsのKDは、「1ページ以内に入る難易度」を表しています。
現在の検索エンジンではユーザー行動などが重要視されていますが、そもそも検索結果の1ページ目に入らないとユーザー行動のデータもたまらないので、「1ページ以内に入れるかどうか?」という判断がまず必要です。
厳密にはリンクされているドメインの内容やアンカーテキストなども関わっているので、正確さを言い出すとキリがないですが、「参入できるかどうか?」の判断としては有効な指標と言えます。
Did you notice how it says “top 10” and not the top 3 or even #1?
That’s because, according to our observations, backlinks are what effectively get you into top10. From thereon, many other ranking factors are likely to kick in (like user behavior or dwell time).
Please also note that our KD scale is non-linear. So KD 50 is not a “medium” keyword difficulty, it’s a “hard” one:
トップ3や1位ではなく、「トップ10」と書かれていることに気がつきましたか?
それは、私たちの観察によると、バックリンクは効果的にトップ10に入るためのものだからです。そこから先は、他の多くのランキング要因(ユーザーの行動や滞留時間など)が効いてくると思われます。
また、当社のKDスケールは非線形であることに注意してください。KD50は「中程度」のキーワード難易度ではなく、「難しい」ということです。
KDデータのSEOへの活用方法
ahrefsでは、自分のサイトを登録することで、競合サイトと比較することができます。
KDで比較するためにも、まずは自社サイトの参照ドメイン数を把握しておきましょう。
参照ドメイン数は、
OverView → Referring domains
から確認できます。
おおまかな指標とはなりますが、自社サイトの参照ドメイン数が10以下の場合、
KDが10以下のEasy領域から勝負を仕掛けて行った方が勝算が高いと言えます。
自社サイトの参照ドメイン数と、勝負できる難易度の対応表は以下の通りです。
上記のサイトの場合、参照ドメイン数が5なので、まだKDが0-10のEasyなキーワードから獲得した方が勝算が高いと言えます。
(厳密には、参照ドメインはページ単位で把握すべきですが、ページ作成前のここでは新規参入の場合を想定しています。)
KDデータの有効性は下がり気味
2018年あたりまでは、検索上位を獲得にはリンク数が大きく影響していた時代でした。
そのため、検索上位10位のリンク数は非常に有効な指標でした。
しかし今現在(2021年)は、リンク数よりもユーザー行動がより大きく影響するようになったので、データの有効性は当時より低くなります。
とは言え、全く参考にならない訳ではなく、大まかなフィルターとして活用することができます。