Googleタグマネージャーでクリックイベントを設定している際に、「妥当性をチェック」というチェック項目が出てきます。
これ、なんの設定なのか意味不明ですよね。
この記事では
- 「妥当性をチェック」になんの意味があるの?
- チェックつける場合とつけない場合で何が違うの?
そういった疑問にお答えします。
(かなりマニアック人向けの設定です。)
妥当性をチェックとは?
「妥当性をチェック」の右に出てくるヘルプマークを押すと、このような解説が出てきます。
ちょっと意味がわかりにくいですよね。
これは、図で表現するとこのようになります。
妥当性のチェックは、リンクをクリックした際に、ページ遷移がなくてもイベント集計するかどうかを決める設定です。
ページ遷移しないリンク
以下をクリックしてみてください。
>> ページ遷移するリンク
(弊社TOPページに飛びます)
>> ページ遷移しないリンク
(クリックしても何も起きません)
このように、ページ遷移せず、クリックしても何も起きないリンクはあります。
onclick="return false;"
と設定すると、ページ遷移しないリンクを作成することができます。
<a href="URL" onclick="return false;">テキスト</a>
妥当性チェックがONなら、ページ遷移があった場合のみイベントとしてカウントすることができます。
妥当性チェックがOFFであれば、ページ遷移しなくてもイベントとしてカウントします。
たとえば妥当性チェックオフで設定した場合、
上の「>> ページ遷移しない」クリックを連打すると、すべてがクリックイベントとして集計されるようになります。
ページ遷移しないリンクはどういう時に使う?
「onclick="return false;"」を使う機会はかなり珍しいですが、
この設定は、
「aタグとしての機能は使いたいけど、クリックでページ遷移はさせたくない」
という場合に使います。
普段のメディア運用で使うことはほぼないと思いますが、
たとえばこんな状況です。
- webページ上で、何度も押せるいいね!ボタンを作りたい。
- いいねボタンは、「マウスオーバーしたらカーソルが指マークに変わる」など、
クリックできる場所であることが視覚的にわかるようにしたい。(aタグが持つデザインを使いたい) - いいね回数をクリックイベントとして計測したいけど、ページ遷移されると困る。
一例として挙げてみましたが、コーディングをする方なら他にもいろいろな活用方法があると思います。
結論から言うと、一般定なクリック回数の計測のためにタグマネージャーを使用する場合は、チェックをつけてもつけなくてもどちらでも動きは変わりません。
チェックを入れても入れなくても、基本的にページ遷移されてカウントされるからです。
目次などの同一ページ内部でのリンクも、ページ遷移とみなされてカウントされます。
メディア運用でリンクのクリック回数を計測したい場合は、あまり悩まずにタグマネの設定を進めていただければと思います。