GoogleWorkspaceに独自ドメインを設定した際にGmailの機能を維持しつつXサーバーでワードプレスを設置する方法

Google Workspaceに独自ドメインで登録してから、Xサーバーでワードプレスサイトを立ち上げたい時、Gmailの設定にかなり苦戦したので、同じ状況の方のために設定手順を残しておきます。
(すごい長いタイトルになってしまった。)

こんな人向けの記事
  • Google Workspaceで独自ドメイン(example.jp)のアカウントを使いたい。
  • 独自ドメイン(example.jp)のワードプレスサイトを、Xサーバーなどのレンタルサーバー上に設置したい。
  • ブラウザ版Gmailにて、info@example.jp宛のメールを受信できるようにしたい。

最初に設定手順からご紹介しますが、仕組みが気になる方は後半部分に記載してあります。

  • ネームサーバーを変更するとメールが見れなくなる理由
  • Gmailのメーラーの仕組み

など理屈で理解したい方は、少し長いですがぜひ読んでみてください。

はじめに|前提条件

今回の手順は、GoogleWorkspaceのアカウントが作成済の方向けに記載します。
GoogleWorkspaceのアカウントが未作成の方は、こちらからアカウントを作成してください。
Google Workspace | ビジネスアプリとコラボレーション ツール

ドメインは、私の場合はGoogleDomainで購入しました。
他のサービス(Value Domainなど)でドメイン購入した場合、DNSレコードの認証設定が必要です。

同じ状況の人もいるが、未解決だった

同じ状況で悩まれている方もいらっしゃって、こちらの方と同じ状況の方でした。

HPのサーバー変更に伴いネームサーバーを書き換えた独自ドメインのGmailアカウントにてメールを受信したい - Gmail コミュニティ

作業前の注意点

設定の手順自体は15分程度あれば終わりますが、ネームサーバーの設定反映には時間がかかる場合があります。
だいたい1時間以内には反映が完了しますが、設定反映中に送られたメールについては、消失する可能性があります。

夜間などメールが来ない時間帯に作業を実施するのがおすすめです。

Gmailが閲覧できるようにする手順

前置きが長くなりましたが、実施手順です。
以下の手順を行います。

  1. GoogleDomainでネームサーバーの変更
  2. Xサーバーにてドメインの追加設定
  3. Xサーバーにてメールアカウント作成
  4. Google管理コンソールからテストドメインエイリアスを取得
  5. Xサーバーでテストドメインエイリアスにメール転送設定

1.GoogleDomainでネームサーバーの変更

Googleドメインにアクセスします。
https://domains.google.com/registrar

サイドバーの「DNS」より、「カスタムネームサーバー」をクリックします。

ネームサーバーの管理をクリックします。

ネームサーバーにXサーバーのネームサーバーを入力し、「保存」をクリック。

Xサーバーのネームサーバー
ns1.xserver.jp
ns2.xserver.jp
ns3.xserver.jp
ns4.xserver.jp
ns5.xserver.jp

入力欄は「+別のネームサーバーを追加」から増やせます。

「これらの設定に切り替える」をクリック。

こちらでネームサーバーの変更は完了です。
設定反映までしばらく時間がかかります。(10分くらい)

また、このタイミングでinfo@example.jpのメールの受信ができなくなります。

2.Xサーバーにてドメインの追加設定

Xサーバーのサーバー管理画面にログインします。

エックスサーバー契約管理ページ

ドメイン設定をクリック

ドメイン追加設定タブをクリックし、ドメインを入力後、確認画面に進むをクリックします。

ここで、ドメインの設定に失敗した場合は、ネームサーバーの反映待ち状態なのでしばらく時間を空けてください。

ネームサーバーの反映状況は、Dig(DNS ルックアップ)を使って確認できます。

3.メールアカウント作成

「メールアカウント設定」から、メールアドレスを作成したいドメインを選択します。

メールアカウント追加より、作成したいメールアドレス、パスワードを入力して「確認画面へ進む」をクリック。

「追加する」をクリックして、メールアカウントを作成します。

4.テストドメインエイリアスを取得

メールの転送設定を行うために、テストドメインエイリアスを取得する必要があります。

Googleアカウントの管理コンソールから調べる方法もありますが、先に答えを書くと

メールアドレス.test-google-a.com

(私の場合はtatsuya@bluegoat.farm.test-google-a.com)

が、テストドメインエイリアスになります。
使うメールアドレスの末尾に”.test-google-a.com”を付けたものになるので、メモしておけば大丈夫です。

参考までに、以下に調べ方を記載します。

参考:テストドメインエイリアスの調べ方
Googleアカウントの管理コンソールにログインします。
ディレクトリ → ユーザー をクリック

ユーザー名(画像では青柳達也の部分)をクリックします。

ユーザーの情報タブをクリック

予備のメールアドレス(メールエイリアス)をクリック

予備のメールアドレスを全て表示をクリック

こちらに表示されるメールアドレスが、テストドメインエイリアスになります。

5.Xサーバーでメール転送設定

Xサーバーのメールアカウント設定にて、「転送」をクリックします。

転送先アドレスに先ほどのテストドメインエイリアスを入力し、「追加する」をクリックします。

「転送先メールアドレスの追加が完了しました。」と表示されれば、転送設定は完了です。

補足
メールボックスに残すかどうかの設定で、「残す」「残さない」を選択できますが、個人的には残さない方が良いと思います。
理由は後述しますが、メールサーバーの管理が二重になりますし、どうしても削除したいメールがあった場合に残ってしまうからです。

6.メール送信の動作確認

作成したメールアドレス宛にメールを送信し、Gmailから参照できるか確認してください。
同時に、送信も可能かどうかチェックしておきましょう。

なぜGMailが参照できなくなったのか?

Gmailが受信できなくなる仕組みについて解説します。

メールはメールサーバに保管されており、メーラーで接続する

メールは、スマホなどの端末に入っている訳ではなく、メールサーバーに保管されています。
私たちがメールを閲覧したり削除など操作ができるのは、メールサーバーにアクセスしてファイルの中身を参照しているからです。

メールサーバーにアクセスするには、メーラーというソフトを使います。
マイクロソフトのOutlookや、オープンソースのthunderbird、デスクトップ版やブラウザ版のGmailもメーラーです。

メーラーには、メールサーバーに接続してメールの閲覧、削除、送信などの操作を行う機能があります。

メーラーは様々なメールサーバーを接続できる

メーラーはどのメールサーバーと接続するか設定することができ、サーバーのユーザー名とパスワードを入力して接続すれば、メールの閲覧が可能です。

Xサーバーなどのサーバーを借りてメールサーバーにすることも可能で、サーバーを借りると誰でもメールアドレスのやりとりが可能になります。

Xサーバーのメールサーバーに入っているメールを、Gmail(メーラーの意味)を使って閲覧することもできます。
Gmailの場合も同様で、Googleが保有するメールサーバー(gmail.com)に私たちのGmailが保管されています。

一般的に「Gmailを見るという行為」は、Gmailというメーラーを使ってGoogleのメールサーバー(gmail.com)の内容を参照することになります。

メールが送付される仕組み

次は、メールの送付されてから、閲覧できるまでの仕組みを解説します。

例えばinfo@example.jpにメールを送信するとします。

この時、まずどこのサーバーにメール送れば良いのか、example.jpのドメインに紐付けられたサーバー情報(ネームサーバー)が参照されます。
ネームサーバー情報は、DNSサーバーによって読み取られ、どのサーバー(IPアドレス)に接続するか判断されます。
IPアドレスはサーバーの住所なので、コンピュータにとってIPアドレスがわからなければメールを届けることができません。

次に宛先はinfoなので、Xサーバーのexample.jpフォルダにある、infoというアカウント宛にメールが振り分けられます。

1ユーザー1アカウントで使い分けることが多いので、郵便局で言う私書箱のようなイメージです。

GoogleWorkspaceでは、Googleのサーバーにメールを送っている

GoogleWorkspaceで取得したメールアドレスの場合も同じく、example.jpにメールを送付する際は、まずネームサーバーの情報が参照されます。


GoogleDomainで取得ドメインの場合、初期設定でGoogleのサーバーにネームサーバーが設定されていますので、info@example.jp宛のメールはGoogleのメールサーバーに届けられます。

GoogleWorkspaceでGmailを使う場合は、このGoogleのメールサーバーの内容をGmailで閲覧している状況です。

ネームサーバーを変えるとメールが見れなくなる理由

しかしこの時、ネームサーバーをGoogleからXサーバーに変更すると、もともとの送信先であったGoogleのメールサーバーには届かず、Xサーバーにメールが届けられます。

このような状況では、新規で送ったメールはXサーバーのメールサーバーに到達するため、Gmailからは送信されたメールを見ることができません。

GmailでXサーバーのメールを見ることはできるが

この状況を回避する方法として、Gmailが参照するメールサーバーをXサーバーに変更すれば良いのでは?と私は思いました。

Gmailでも、新規メールアドレスとして登録すれば参照先サーバーの変更ができます。

しかし、これはあくまで新たなメールアドレスを新規で追加する場合のみ。
アドレスは変わらず、参照先のサーバーのみを変更しようとしても、設定上できなくなっているのです。

設定しようとすると、このようなエラーメッセージが表示されます。

なお、メールアドレスを変更すればサーバー変更の設定はできますが、「これまで使っているメールアドレスを変えたくない」という方が多いと思います。

おそらく、2つのメールアドレスを重複して設定しないようにチェックをかけているのだと思いますが、改善してほしいポイントです。

テストドメインエイリアスへ転送設定すると

テストドメインエイリアスへ転送設定すると、Xサーバーに送付されたメールは全てGoogleのメールサーバーに転送されるようになります。

Googleのメールサーバーにメールが入ってくるのですから、これまで通りGmailのメーラーからメールを読むことができます。

例えば、ユーザーアカウント you@company.jp のテスト ドメイン エイリアスは you@company.jp.test-google-a.com となります。you@company.jp.test-google-a.com 宛のメールはユーザー you@company.jp の受信トレイへ配信されます。
この機能を利用して、プライマリドメインのメール配信先は変更せずに、現在ご利用のメールサーバーの管理画面にてテスト ドメイン エイリアスのメールアドレス宛にメールを転送することで、メールの二重配信を実現できます。メールサーバーの設定を変更しないので、メール不届などのリスクなしで Gmail が受信できるようになります。

5時間格闘した末に設定できた話

今回はGoogleWorkspaceでドメイン、メールアカウントを取得したというクライアント様から、Xサーバーのワードプレスでのサイト作成がしたいというご要望があり、今回の調査・実験を行いました。

WordPressとGoogleWorkspaceの併用はふつうによくあるユースケースだと思いますが、状況の説明が難しく、私の知識不足もあり設定になかなか苦労しました。

エイリアスってなに?セフィロスに殺されたやつか?
ってところからスタートしているので、本当に大変でした・・・。

5時間ほど調べて格闘し、最終的にはヘルプセンターへ問い合わせて回答をもらうことができました。

GMailのメール受信に関する質問です。
メールの送受信に関する周辺知識が薄いので仕組みが理解できておらず、 内容が掴みにくい可能性がありますが、どうぞよろしくお願いします。【実現したいこと】
・GoogleWorkspaceにてtatsuya@bluegoat.farmのアカウントを使いたい。
・ドメインbluegoat.farmのワードプレスサイトを、Xサーバー上で運営したい。
・ブラウザ版Gmailにて、tatsuya@bluegoat.farm宛のメールを受信・参照できるようにしたい。

【これまでの経緯】
Google domainにてドメインbluegoat.farmを購入。
Google workspaceにドメイン(bluegoat.farm)登録し、Googleアカウント(tatsuya@bluegoat.farm)を作成
GoogleDomainの管理画面より、bluegoat.farmのネームサーバーをXサーバーに変更tatsuya@bluegoat.farm宛のメール受信ができなくなるXサーバーの管理画面より、ドメイン(bluegoat.farm)を登録
Xサーバーの管理画面より、メールアカウントtatsuya@bluegoat.farmを作成

【質問内容】
ネームサーバーを変更したことによって、tatsuya@bluegoat.farm宛のメールはGoogleのサーバーではなく、 Xサーバーのメールサーバーに送付されるようになったのだと理解しています。そのため、Gmailのメール取得先をGoogleのメールサーバーからXサーバー(sv○○○○.xserver.jp)に変更する必要があると考え、
https://v4-manual.amsstudio.jp/mail_gmail_edit.html
こちらの記事を参考に、取得先のメールサーバーの変更を試みました。

しかし、Gmailのアカウント設定画面にて、メールアカウントtatsuya@bluegoat.farmを入力すると、

このように、”既に tatsuya@bluegoat.farm としてメールを送信できます。”というメッセージが表示されてしまい、 メールサーバーの変更画面まで到達できません。

このような場合、メールサーバーを変更する方法はあるでしょうか?

 

対応してくださったサポートセンターの方も、私の謎の現象になかなか調べるが大変そうでしたが、丁寧に回答してくださいました。

お待たせいたしました。青柳様のケースですと、Xserverのメールサーバーを利用して、Gmailで受信するという設定が必要でございます。

Xserverのメール転送設定のところに、ユーザーtatsuya@bluegoat.farm様のテストドメインエイリアスを入力し設定していただくことで受信が可能となります。

メールの二重配信設定 - Google Workspace 管理者 ヘルプ
https://support.google.com/a/answer/9228551?hl=ja

>オプション 2: 既存のサーバーをプライマリ サーバーとして設定する
>オプション 2: テストドメイン エイリアスに転送する に詳細がございます。

Google Workspace アカウントには、テスト ドメイン エイリアスが各ユーザーに自動でテスト ドメインのメールアドレスが割り当てられております。
ユーザーに自動で付与されているテスト ドメインのメールアドレス確認方法は管理コンソール>ユーザー>ユーザー名をクリック>ユーザー情報>予備のメールアドレス>予備のメールアドレスをすべて表示をクリックすると確認出来ます。

こちらのテストドメインのメールアドレスを使用して、サーバー側で設定が必要なのでしょうか?

はい、Xserver側でテストドメインのメールアドレスへ転送する設定が必要になります。

回答してくださったGoogleサポートのO様、無事解決できました!
本当にありがとうございます。

まだ殴り書きですが、徐々に見やすくしていくので、どなたかのお役に立てれば本望です。

参考リンク

メールの二重配信設定 - Google Workspace 管理者 ヘルプ

メール転送設定 | レンタルサーバーならエックスサーバー

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