記事に監修者がいる場合、監修者情報はどのように記載すればSEO評価は高まるのでしょうか?
ファクトチェックやreviewedBy、Editorなど監修者情報が記載できそうな構造化データがありますが、結論、どれに監修者情報を記載するのがベストかわかっていません。
この記事では、これまでにGoogle検索オフィスアワーあった記事監修者に関する言及をまとめ、実際の現場ベースで監修者情報をどう扱えばいいかについてお伝えします。
なお、私の場合はeditor(article)、reviewedBy(WebPage)の2つに監修者情報を記載しています。
目次
ファクトチェック構造化データと監修者について
記事監修者の構造化データについては、Google検索オフィスアワーにて二度にわたって質問されました。
最初の回答について説明不足だったため、次回の配信で補足される展開となっています。
Google検索オフィスアワー(2020年12月)
2020年12月のGoogle検索オフィスアワーで、このような質問がありました。
記事の著者"author"とは別にファクトチェックや専門知識のアドバイスを行う監修者がいる場合、構造化データをマークアップする際に適切なプロパティはありますか?
これに対し、Google社員の金谷さんの回答は以下の通り
あります。
ファクトチェック構造化データが該当します。
検索のファクトチェック マークアップ | 検索セントラル | Google Developers日本語のGoogle検索結果にも反映されていますが、私はほとんど見たことはありません。
なかなか反映されないかもしれませんが、他のプラットフォームの方が使う可能性もありますので、適切に構造化データを入れていくのは重要です。
なお、他のプラットフォームとはbingなどのGoogle以外の検索エンジンを指していると思われます。
しかし、このアンサーは翌年の検索オフィスアワーで補足されます。
Google検索オフィスアワー(2021年2月)
著者とは別に監修者がいる場合について、以前の質問ではファクトチェック構造化データを使うとよいとの回答をいただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=kU31dio34Kk&t=3163sただ、ファクトチェック構造化データは、ある記事に対しての批評記事にマークアップするもので、専門的な立場から記事の正確性や品質を高めるための監修とは異なる認識です。
改めて、このような専門家はどうマークアップできるのかご教示いただけますでしょうか。
これに対しアンサーがあったのですが、かなりGoogleの検索アルゴリズムに関わるかなりセンシティブな内容だったので、明確な回答はされていない印象でした。
詳細は動画で確認してほしいのですが、まとめると以下の回答になります。
- 監修者という項目はなく、Googleは検索評価にデータを参考にしていない(SEOの効果はない)
- 監修者は、リッチリザルトで表示されるものでもない
- 監修者については特にマークアップする必要はない。ユーザー向けに、監修者がいることをきちんと書かれていればよい。
- ただ、もしもマークアップするのであれば、「Editor」が広い意味で監修者に該当するので良いと思う。
なので、オフィスアワーの回答に準ずるのであれば、「監修者のマークアップは特にする必要はない」ということになります。
監修者データはreviewedByを使うべき?
検索セントラルに公式のドキュメントはありませんが、構造化マークアップをサポートしている
schema.org
では、監修者情報に該当する「reviewedBy」というプロパティがあります。
Googleの検索エンジンがreviewedByをどのように評価するのか不明です。
しかし、「記事の内容について、間違いがないことを専門家がチェックした」という意味でのファクトチェックは、reviewedByが正しいと個人的には思います。
なお、reviewedByは
2タイプがありますが、医療系の記事の内容であればMedicalWebPageを使った方が良いと思います。
現場ベースではどうすべきか?
公式では「監修者の構造化データを入れたとしても、検索エンジンの評価対象ではない」とアナウンスしておりますが、今後のアルゴリズム変更で評価対象になるかもしれません。
また最近は、著者URLプロパティを「記載を推奨」に入れるなど、しれっとドキュメントの変更を加えてくる可能性もあります。
現場の人間としては、工数とも相談ですが、盛り込めるデータは記載しておいた方がいいと思います。
私の場合は、医療関係に少しでも絡む記事には、
- Editor
- reviewedBy(MedicalWebPage)
をすべて入れています。
もちろん構造化データだけでなく、記事コンテンツにも監修者の写真や名前、リンクなどを掲載しています。
なお、残念ながら今のところ目立った検索評価の向上は見込めていません。
しかし、可能性のある施策をやっておかないと気持ち悪いと感じるので、入れたままにしています。